ETC事件【大谷】
ゴールデンウィークですね。
第二東名の開通もあり、高速道路を利用して遠方へ
お出掛け なんて方も多いかと思いますが
私は、高速道路に乗るたび思い出す事があります・・・・。
まだETCが導入されて間もない頃、
私の車にはETCカードを差し込む車載器がついていませんでした。
と言う以前に、そんなものが存在する事すら知らず
ETCカード自体に電波を受信するものがあり、それが
反応してETCレーンバーが開くものだと・・・勝手に思い込んでいました。
そうすると ご想像通りの 展開がやってきます。
ある日
出張で関西へ行く際、会社から 「これ使っていいから」
とETCカードを渡されました。
これが噂のETCカードかあ~ なんて浮かれ気分で
フロントガラスの前にカードを置き、自分の車を走らせました。
好きな音楽を口ずさみながら、下道を走ること30分、
いよい高速道路の入り口が見えてきました。
音楽のボリュームを上げ・・
少し有意義な気持ちで 迷わずETC専用のレーンへ・・・
スピードをゆるめ、姿勢を正し、ハンドルを握る手にも力が入る・・・
段々と近付いてくる ETCレーンのバー・・・
高まる緊張・・・・・さらに近付くバー・・・
・・・異様に近付くバー・・・
・・ん~開かない!
ブレーキぺダル強く踏み、車はバーぎりぎりのところで停止。
「まさかぁ~」と 思い
ETCカードを持って車から降りる・・。
カードを上にかざし 反応する所を探す僕・・。
その光景は、水戸黄門で印籠を掲げるシーンに近かったであろう。
後ろで渋滞していたトラックの恐い運転手がなんか叫んでいる。
完全に殺される・・と思いながらも、振り返ると
バーの手前にある通行権を取ってくれていた。
その後、車に乗った私は
その日、最も高速で高速を走った男かもしれない。
こんな恥ずかしい思いは、一生忘れないだろう・・・。
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